ハンドメイド作家のfreee(フリー)導入ガイド【初期設定から確定申告まで】
この記事の目次
- 1. freeeとは
- 2. freeeの料金プラン
- 3. freeeの初期設定手順
- └ ステップ1:アカウント作成・基本情報入力
- └ ステップ2:銀行口座の連携
- └ ステップ3:クレジットカードの連携
- └ ステップ4:初期の勘定科目設定
- 8. minne・Creemaの売上データをfreeeに取り込む方法
- └ 方法1:CSVファイルのインポート
- └ 方法2:手動入力
- └ 方法3:自動連携(対応プラットフォームのみ)
- 12. freeeで青色申告書を作成する流れ
- └ 1. 年間の取引を整理する
- └ 2. 決算処理
- └ 3. 青色申告決算書・確定申告書の作成
- └ 4. e-Taxでの電子申告
- 17. freeeの便利機能
- └ 自動仕分け機能
- └ レシート撮影機能(スマホアプリ)
- └ 請求書発行機能
- 21. まとめ
freeeとは
freeeは個人事業主・中小企業向けのクラウド会計ソフトです。銀行口座やクレジットカードと連携して取引データを自動取得し、仕訳(会計処理)を自動で提案してくれます。確定申告書の作成機能も内蔵されており、e-Taxでのオンライン申告にも対応しています。
ハンドメイド作家にとっては、複式簿記の知識がなくても青色申告65万円控除を受けられる環境が整える点が最大のメリットです。
freeeの料金プラン
| プラン | 月額料金(税込) | 主な機能 |
|---|---|---|
| スターター | 1,980円/月 | 確定申告・記帳・レシート撮影 |
| スタンダード | 3,316円/月 | スターター機能+請求書・見積書 |
| プレミアム | 要問合せ | 電話サポート・複数事業対応 |
年払いにすると月換算で約17%割引になります。スターター年払いの場合、月額換算で約1,650円程度になります。
個人事業主・ハンドメイド作家の場合は、スタータープランで十分な機能をカバーできます。
freeeの初期設定手順
ステップ1:アカウント作成・基本情報入力
freeeの公式サイトからメールアドレスで登録します。30日間の無料トライアルが利用可能です。
登録後に入力する事業情報:
- 屋号(ハンドメイド作家の場合は自分の名前またはブランド名)
- 事業種別(個人事業主)
- 業種(小売業または制作業)
- 会計期間(1月〜12月)
- 申告方法(青色申告または白色申告)
ステップ2:銀行口座の連携
「口座」メニューから自動連携する銀行口座を追加します。対応銀行は1,000行以上あり、主要なネット銀行(楽天銀行・PayPay銀行・住信SBIネット銀行など)に対応しています。
連携すると過去の取引データが自動で取り込まれ、freeeが勘定科目(経費の種類)を提案してくれます。
ステップ3:クレジットカードの連携
材料購入に使うクレジットカードを連携することで、カード明細が自動で取り込まれます。「口座」メニューの「連携サービスを追加」からカード番号で連携します。
ステップ4:初期の勘定科目設定
freeeにはデフォルトの勘定科目(収入・経費の分類)が用意されています。ハンドメイド作家向けによく使う科目を確認しておきましょう。
| 取引内容 | 勘定科目 |
|---|---|
| 作品の売上 | 売上高 |
| 材料費 | 仕入高または消耗品費 |
| 梱包資材 | 消耗品費 |
| 送料(購入者負担) | 売上高に含む |
| 送料(自己負担) | 荷造運賃 |
| minne・Creema手数料 | 支払手数料 |
| ネット通信費 | 通信費(按分) |
| ミシン・道具 | 工具器具備品または消耗品費 |
minne・Creemaの売上データをfreeeに取り込む方法
方法1:CSVファイルのインポート
minneとCreemaは管理画面から売上データをCSV形式でエクスポートできます。freeeの「取引」→「インポート」からCSVを取り込むことができます。
ただし、列の対応付け(日付・金額・内容の列番号を指定)が必要なため、初回は少し手間がかかります。一度設定するとテンプレートとして保存できます。
方法2:手動入力
売上件数が少ない場合は手動入力が最もシンプルです。freeeの「収入を登録」から日付・金額・取引先(minne)・勘定科目を入力します。
方法3:自動連携(対応プラットフォームのみ)
一部の決済サービスや販売プラットフォームはfreeeとAPI連携しています。直接連携できない場合は、銀行口座への入金データを口座連携で取り込む方法が現実的です。
freeeで青色申告書を作成する流れ
1. 年間の取引を整理する
12月末時点で、すべての取引(収入・経費)が正しく記録されているか確認します。freeeのダッシュボードで「未確認の取引」がある場合は勘定科目を選択して確定させます。
2. 決算処理
freeeの「決算・申告」メニューから決算処理を行います。減価償却・棚卸資産・家事按分などを入力する画面が表示されます。
3. 青色申告決算書・確定申告書の作成
ガイドに従って入力を進めると、青色申告決算書(損益計算書・貸借対照表)と確定申告書B(第一表・第二表)が自動的に作成されます。
4. e-Taxでの電子申告
freeeからe-Taxに直接送信できます。マイナンバーカードとICカードリーダー、またはスマホのマイナポータルアプリを使って本人認証を行います。
freeeの便利機能
自動仕分け機能
銀行口座から取り込まれた取引は、過去の仕訳パターンを学習して自動的に勘定科目を提案します。同じ取引先からの入金は毎回同じ科目が提案されるため、確認してクリックするだけで処理が完了します。
レシート撮影機能(スマホアプリ)
freeeのスマホアプリでレシートを撮影すると、OCRで金額・日付・店名を自動読み取りして取引登録できます。現金購入のレシートを即座に記録できるため、「後でまとめて入力」による入力漏れを防げます。
請求書発行機能
スタンダードプラン以上では、ワークショップ受講者や卸先への請求書をfreee上で作成・送信できます。発行した請求書の入金状況も管理できます。
まとめ
freeeはクラウド連携・自動仕分け・青色申告書の自動作成という3つの機能が揃っており、会計知識が少ないハンドメイド作家でも安心して使えます。月額1,980円のスタータープランで始め、30日間の無料トライアルで操作感を確かめてから本契約を判断するのがおすすめです。初期設定さえ完了してしまえば、日々の記帳は短時間で完了します。