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ブランディング

イベント・マルシェ依存から脱却してEC販売で安定収入を得る方法

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イベント・マルシェ依存の3大リスク

ハンドメイド作家がイベントやマルシェを主な販売チャネルにしている場合、安定した収入を得ることが難しくなる構造的な問題があります。主なリスクは次の3点です。

リスク1:天候による売上の不確実性

屋外イベントは雨天中止や来客数の大幅減少が起こりえます。売上が0になる日が月に1〜2回あれば、月商の計画は立てられません。屋内イベントでも、台風や大雨の日は来場者が通常の50%以下になることがあります。

リスク2:体力・時間コストの高さ

マルシェ1回あたりの準備・搬入・出店・撤収・移動に要する時間は平均8〜12時間です。月2〜3回出店するだけで、制作に使える時間が大きく削られます。また、立ちっぱなしの接客は体力的な負担が大きく、長期的に継続が難しくなります。

リスク3:日程の集中と競合

人気のマルシェは特定の土日に集中します。同時期に複数のイベントが開催されても参加できるのは1か所だけです。また、同じ作家が同じイベントに毎回出展すると、新鮮さが薄れてリピート購入が減少する傾向があります。

EC移行の段階的ステップ

ステップ1:EC出品の準備(1〜2か月目)

まずはminneまたはCreemaにショップを開設し、イベントで実際に売れている商品を10点以上出品します。価格はイベント価格に手数料(minne 10.56%、Creema 11%)を加算して設定します。

商品画像はイベント会場でのディスプレイ写真ではなく、白背景または統一されたスタジオ撮影を行います。説明文はイベントで接客時に繰り返し話している内容をベースにします。

ステップ2:SNSとECの連携(2〜4か月目)

InstagramやX(旧Twitter)でECショップへの誘導を始めます。「プロフィールのリンクから購入できます」という投稿を週1〜2回継続します。

SNS投稿の種類 推奨頻度 目的
新作・在庫追加のお知らせ 週1〜2回 EC誘導
制作過程(工程写真・動画) 週2〜3回 ブランディング
接客やイベントのレポート 月2〜4回 親近感の醸成
購入者の声・感想 随時 信頼構築

ステップ3:EC売上比率の引き上げ(4〜6か月目)

EC経由の売上が月商全体の30%を超えてきたら、出展するイベントの選別を始めます。費用対効果の低いイベントへの出展をやめ、制作と発信に時間を充てます。

ステップ4:EC中心への移行(6か月〜)

EC売上比率が70%以上になれば、イベント出展は「ブランディング目的」に絞ることができます。年に数回、特に大型イベントや百貨店催事のみ参加するスタイルが理想的です。

イベント顧客をEC顧客に転換する方法

イベントで商品を購入したお客様をECのリピーターにするには、その場でのアクションが重要です。

購入時にショップカード(名刺サイズ)を同封します。カードにはECショップのURLとInstagramアカウントのQRコードを印刷します。「次回のイベントは未定ですが、こちらから随時購入いただけます」と伝えることで、EC誘導が自然に行えます。

また、「イベント限定クーポン」を渡す方法も有効です。「EC初回購入時に300円オフ」のクーポンコードを設定し、カードに記載します。これにより、イベント来場者のEC初回購入率を高めることができます。

SNS→EC導線設計

SNSからECへの流れは「認知→興味→購入」の順で設計します。

Instagramの場合、フォロワーが作品を気に入ってもプロフィールリンクを踏まない人が多いため、投稿本文に「リンクはプロフィールから」と明記するだけでなく、ストーリーズで定期的にショップへの誘導を行います。

ストーリーズのリンクスタンプ(全アカウント利用可能)を使い、週1回以上「新着商品」「在庫残りわずか」などの告知を行うことが効果的です。

月商3万→10万への移行ロードマップ

時期 目標月商 EC比率 主なアクション
開始〜2か月目 3万円 10〜20% EC出品開始、SNS連携
3〜4か月目 5万円 30〜40% 出品数20点以上、SNS強化
5〜6か月目 7万円 50〜60% 高単価商品追加、イベント選別
7〜12か月目 10万円 70%以上 リピーター育成、ブランド確立

月商10万円を達成するには、EC売上を安定させながら客単価を上げることが不可欠です。イベント依存から脱却した後、EC中心の運営で得られた時間を「高単価商品の開発」と「SNS発信の質向上」に充てることで、月商10万円のラインを超えられます。

イベント出展を完全にやめる必要はありませんが、「イベントがないと売れない」状態から「イベントがなくても売れる」状態への移行が、ハンドメイド作家としての収入安定の第一条件です。