売り方ラボ
価格設定

ハンドメイドキット(材料セット)を販売して収入を多角化する方法

売り方ラボ
||6分で読める
🧰

ハンドメイドキット販売とは

ハンドメイドキット(材料セット)とは、作品を作るために必要な材料・部品・説明書をセットにして販売する商品です。作家自身が作品を制作して販売する「完成品販売」とは異なり、「作る楽しみ」を提供するビジネスモデルです。

キット販売はハンドメイド作家の収入多角化において、特に注目されている形式です。

キット販売のメリット

制作時間が短縮できる

完成品を1点作るのに2時間かかる場合、キットは材料を計量・梱包するだけなので30〜60分で完成します。同じ時間でより多くの「商品」を準備できるため、売上の天井が上がります。

在庫管理がシンプルになる

完成品は「種類×カラー×サイズ」の組み合わせで在庫管理が複雑になりがちです。キットは材料単位で管理できるため、在庫の見通しが立てやすくなります。

リピート購入されやすい

「また別のデザインで作りたい」「友人にも教えたい」というリピート需要が生まれやすいです。同じ材料を使ったシリーズキットを展開することで、継続的な購入につながります。

キットに入れる内容の設計

要素 内容 備考
材料一式 必要な量をあらかじめ計量・カット済みに 端材は含めない・ぴったり必要量を
説明書 手順を写真付きで記載したA4用紙 カラー印刷が望ましい
完成イメージ写真 完成したらどうなるかがわかる写真 梱包内に同封またはQRコードで確認
動画QRコード 制作動画へのリンクをQRコードで同封 YouTube・Vimeoの限定公開動画を活用
ブランドカード ショップURL・SNSアカウント記載のカード 次の購入・フォローにつなげる

動画QRコードを同封することで、説明書だけでは伝えきれない「手の動き」「力加減」「失敗しやすいポイント」を補足できます。購入者の成功率が上がると、満足度・レビュー評価が高まります。

価格設定の考え方

キットの価格設定は、材料原価に対して2.5〜4倍を目安にします。

キット価格 = 材料原価(材料費+梱包費+説明書印刷費)× 2.5〜4倍

なお、完成品と比較して価格が安すぎると「作家の技術・時間」の価値を自ら下げることになります。キットは「作る体験の価値」を売るものなので、適切な価格設定を心がけましょう。

価格設定の具体例

キットの種類 材料原価 販売価格(×3倍) 粗利率
レジンアクセサリーキット 400円 1,200円 67%
刺繍初心者キット 700円 2,100円 67%
天然石ブレスレットキット 1,200円 3,600円 67%
マクラメ壁飾りキット 1,500円 4,500円 67%

minneの手数料(10.56%)・Creemaの手数料(11%)を考慮すると、実際の手取りは販売価格の約89〜89.4%となります。手数料差し引き後の手取りを計算した上で価格を設定しましょう。

minne・Creema・BASEでのキット販売の注意点

著作権とレシピの権利について

キットに同封する説明書・レシピは、作家本人が作成したオリジナルのものに限ります。他の作家が公開しているレシピや市販の書籍の内容をそのまま使うことは著作権侵害になります。

また、自分のレシピに「著作権は○○(作家名)に帰属します。第三者への転載・複製・商業利用を禁じます」と明記しておくことで、トラブルを防ぎやすくなります。

プラットフォームごとの出品ルール

プラットフォーム キット販売の可否 注意点
minne 「キット・材料」カテゴリで出品
Creema 「素材・キット」カテゴリで出品
BASE カテゴリ制限なし
Etsy 英語での商品説明が必要

minneとCreemaでは「完成品」と「キット」で商品カテゴリが異なります。適切なカテゴリに登録しないと検索に引っかかりにくくなるため注意しましょう。

キット購入者をワークショップへ誘導する戦略

キット販売とワークショップ(教室)を組み合わせることで、収入の幅がさらに広がります。

誘導の流れ

  1. キットを購入した方にブランドカードを同封し、SNSをフォローしてもらう
  2. 「キットを使ったオンラインワークショップを定期開催」と告知する
  3. ワークショップ参加費を「キット購入者は割引」とすることで参加障壁を下げる

レビュー・完成報告を促す

キット購入者が完成作品をSNSに投稿するよう促すことで、口コミ効果が生まれます。同封カードに「#ブランド名」「完成したら投稿してね」と書いておくと自然にUGC(ユーザー生成コンテンツ)が増えます。

投稿してくれた購入者には「次回キット購入時に使える割引コード」をプレゼントすると、リピート購入の動機づけになります。

まとめ:キット販売は「作る楽しみ」を売るビジネス

ハンドメイドキット販売は、制作時間を増やさずに売上を伸ばせる効率的な収入多角化策です。材料の仕入れ・計量・梱包の仕組み化ができれば、月100〜200キットの販売も現実的な目標になります。

まずは自分の代表作品を1種類キット化することから始め、購入者の反応を見ながら改善・拡充していきましょう。

無料ツール

あなたの作品の適正価格は?

材料費・時給・手数料を入力して自動計算

無料で計算する →